灰色のロシアンセーブルが上質と例えられることがありますが、
原皮の色がグレーをしているのではありません。
ファーム原皮独特の綿毛がチャコールグレーの黒褐色を指しているものと思います。
白刺しシルバリーのマニアックな原皮種類はファーマーでは1社、
野生ワイルドの色別・サイズごとにオークションにかけられますが、
他の種類の競売と何が異なるかと言いますと品質ごとに分別していないのです。
白髪の入り具合でロットが組まれます。

SLIGHTLY・SILVERY・FULL SILVERY・HEAVY SILVERYくらいまでが、
商用原皮になりVERY SILVERYはトップロットとして15~30本をバンドル組され
お祭りロットとして競売にかけられます。
トップロットとトップ原皮とは異なる意味合いになります。

分かりやすく言いますとマグロの競りと一緒です。
業者が宣伝用に仕入れる原皮と言うことになります。
この枚数で何か作れるかと言うとバラバラな色合い品質になり、マフラーなら制作できますが、
マニアック好みの方たちのオファーにより数量が少ないためバカらしい値段に跳ね返ります。

コロナCOVID-19の影響で競売はオンラインオークションに変わっています。

安い原皮なら、なんでもと言う業者は現地への出張費用がなく良いかも知れませんが、
ロシアンセーブルだけは目視や手触りで検品しなければ、とんでもないことになります。
不便な状況が続いています。